ストライダーの足跡

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【つぶやき電光掲示板】                 


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2011/03/29 (火) 22:57
以前、当blogでも紹介したことのあるスポンサーを持たないニュース専門のインターネット放送局 『ビデオニュース・ドットコム』 の3月25日の放送で、昨日紹介した “熊取六人組” の一人、京都大学 原子炉実験所 助教 小出裕章氏が電話インタビューに答えている動画がありました。
そのインタビュー以外にも色々と興味深い話がされているので、トータル4時間近くと長いんですがここで紹介したいと思います。
動画の中で 「熊取六人組」 の話や、そのドキュメンタリー番組の話なんかも登場します。(Part1 56:10 ~ 59:30 ~ 辺り)

videonews.jpg
※YouTube Part2はこちら
本家サイトでも見れます。
  放送内容についての説明も、この本家サイトに記事がありますので参考に
  してみてください。


(私的ポイント Part1)
●小出先生的最悪シナリオ
  炉心溶融→水蒸気爆発→圧力容器・格納容器爆発損傷→
  →放射能汚染の爆発的拡大
  この場合、現状40km範囲内と思われる放射線管理区域(無人エリア)が
  更に拡大?
●1基でも水蒸気爆発等の大きな損傷が発生すると周辺の放射能濃度が高く
  なって作業ができなくなり、他の原子炉の修復作業が困難になる。
●飯田哲也氏的現実的最悪シナリオ
  爆発的事象が起こらなくても、現状の放射能ダダ漏れの管理不能状態の
  まま作業が長期化する。
●炉心が熱を持っている限り、チェルノブイリのような石棺で囲む対策は
  打てない。
●現実的な最悪シナリオ(終わらせ方戦略)としては、現状のダダ漏れ
  状態のまま冷却系を時間をかけて修復。
  但し、その間の放射能汚染拡大により、日本の経済的ダメージは
  莫大なものとなるであろう。
●1Fを中心とした広範囲のモニタリング・システムを構築し、リアル
  タイムで計測/予測値を情報発信できるようなシステムを早急に
  立ち上げる必要がある。
●原発は罪深い。
●今回の事故は東電や電力の独占供給体制を非難することで済む話では
  なく、原発を可能にしてきた社会全体の問題として捉える必要がある。
●社会は常にリスクをはらんで(折り込み済みで)回っている。
  しかし、予測・対処困難な原発事故はリスクとして折り込むことが
  できない。
  よって、折り込めない巨大リスクを伴う原発を社会システムに付加する
  ようなことは避けるべきである。
●大丈夫か?大丈夫でないのか?の二者選択的バイナリ思考では原発を持つ
  資格はない。
●しかし、既に原発を持ってしまっている以上、それにどう対処していくのか?
  日本も原発がある状態から無い状態に移行するための政治プロセスを
  どう回していくのかを考える必要がある。
  その為にも、我々がなぜ原発を可能にしてしまったのか? 行政・官僚制
  に抗えないような社会になぜしてしまったのか?を考える必要がある。

(私的ポイント Part2)
●例え今の原発事故が無事終息したとしても、ガン等の晩発性の病気発生の
  調査や対応でこの先、何年、何十年と長期に渡って今回のダメージと
  付き合っていくことになるだろう。
●我々は原発を可能とした社会に生きている。
  その原発を可能にした社会がはたして原発災害に対処できるのか? 
  対処するためには原発を可能にした社会とはどういうものなのか?と
  いうことを同時に研究する必要がある。
●今、行っている計画停電は無計画停電。
  需給調整契約等を使って企業や家庭の節電を推し進め、水力・火力や
  自然エネルギー等を強化していけば、今回、事故を起こした原発や
  その他の危ないBWR(沸騰水型原子炉)を即座に閉鎖し、新増設はせず、
  寿命のきた原子炉から順次閉鎖していっても十分電力供給はまかなって
  いける。
●今回の事故を機に原子力の安全基準や、被害をカバーするための損害
  賠償基準は抜本的に見直されることになるだろう。
  すると保険金額が高額となり、電気料金が跳ね上がり、原子力のコスト
  競争力は無くなることになるだろう。
●今後、自然エネルギーに移行していくときに障害となる三つの壁とは?
  1) 電力会社の独占(特に送電線網)
  2) 経済産業省が中心となった、原子力・石炭中心のエネルギー政策
  3) 社会の未成熟な受け入れ体制、社会的基盤
●ドイツでは一般家庭での太陽光発電等の再生可能エネルギー(自然エネ
  ルギー)を20年間全量買い取るといった大胆な政策で、日本の10倍近い
  スピードで普及が進んでいる。
  日本の買い取り制度が中途半端なものになっている要因として、電力
  会社が再生可能エネルギーの普及をそこそこに抑えておこうと、圧力を
  かけていることが考えられる。
●実は地震の多い日本の原発が持つ危険性を指摘した記事やニュース、著書と
  いった情報は以前から流通し発信されている。
  我々はそれを知らなかったのではなく、裸の王様の如く単にスルーして
  いただけ。
  即ち、スルーするシステム、生き方が日本にはあるということ。
  それを変えない限り、再び同じ過ちを起こす可能性がある。
 

(参考)
●番組内で話の出たドイツ気象庁のサイト(放射性物質の拡散予測
  シミュレーション)

●コンティンジェンシー・プラン(contingency plan)とは、
  偶発事故や事故、不測の事態が発生した場合に、その損害を最小限に抑え、
  機能を迅速に復旧するための復旧計画(平成15年版 情報通信白書より)
●ウルリッヒ・ベックの 「リスク社会論」
  北海道大学大学院教育講座資料
  現代社会分析理論: ウルリヒ・ベックの「リスク社会論」より
  貧困は排除することが可能であるが、原子力の危険は排除するわけには
  いかない。
  排除しえないという事態の中に、原子力時代の危険が文化や政治に対して
  持つ新しい形態の影響力がある。
  この危険の有する影響は、現代における保護区や人間同士の間の区別を
  一切解消してしまう。
●スウェーデン国立スペース物理研究所 山内正敏氏のサイト
  放射能漏れに対する個人対策(改版)


(関連記事)
●熊取六人組(2011/03/28)
●あえて最悪のシナリオとその対処法を考える (2011/03/29)
●原子力のこれまでとこれからを問う(Part1)(2011/05/06)
●原子力のこれまでとこれからを問う(Part2)(2011/05/07)
●京大原子炉実験所 (2011/06/13)
●MBSドキュメント 「映像'11」 (2011/10/24)

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